メモリアルコンサートスペシャル(グランドフィナーレ)
2005年5月27日、場所は東京国際フォーラム ホールA
前日にVol.3の最後のコンサートが行われた同じ場所だった。
17:00開場でその30分前に着くと既に入場の列が出来ていて
入り口の両側にはVol.2で使用された2匹のモンスターが見守っていた。
時間通りに入場は出来たのであるが、未だ客席に入れなく、エスカレーター
で昇ってロビーで待つことになる。
そのロビーでは先ずグッズ売り場が目に付き、多くの人が列を作って
いた。今日27日限定のグッズが有る為だと思われる。
限定品は4種で、パンフレット、白・黒2種類のTシャツ、缶バッチ
そして、なりきりマイク(おもちゃのマイク)だった。それ以外は
今までのものと同じだった。また、ライブDVDの受付も行っていた。
客席に入れるとのアナウンスが有り、更にエスカレーターで昇ることに。
客席は1階席も2階席もかなり広く資料によれば5000人が収容できるらしい。
会場を見渡すと舞台の左右に大きなスクリーンが有り、前日と同様に1階の
20列目あたりの中央にはテレビカメラが置いてあり、左右の花道部分にも
カメラが有った。前日は撮影用に1列目から4列目の座席が無かったが
今回は座席が有った。
徐々に客席が埋まって行き衣装を付けた(私達も含めて)方が流石に多かった。
開演前はピンク・レディー関連の特別の映像やBGMも無く、普通のBGMが流れ
注意事項の説明も普通のアナウンスだけだった。
私たちとしては掲示板で知り合った方にも会えてお話も出来、準備万端で開演を待った。
そして、幕が上がる。
いきなり客席総立ち状態で始まった曲は「乾杯お嬢さん」だった。
「ペッパー警部」のB面の曲である。続いて「レディーX」「S・O・S」と
続き、最初のMCが有った。お二人からは今回は時間の有る限り歌うけれど
アンコールは無しで、何故ならこのスペシャル自体が前日までのコンサートツアーの
アンコールみたいなものだからとのお話が有り、また途中に25分の休憩を挟んでの
2部構成であることも知らされた。
引き続き「ピンクの林檎」「パイプの怪人」「モンスター」「パパイヤ軍団」
「逃げろお嬢さん」「星から来た二人」「UFO」と続く。Vol.1の
B面リクエストの曲を全てフォローした形で、踊りの激しいA面曲の間に入れて
上手く体力の消耗を抑えられていた様に感じた。また巨大なバルーン(風船)を
数個、客席に投げ入れて(客席内はバレーボール状態?)楽しましてくれる
演出もあり、MCではダンサーやミュージシャンの紹介と今まで無かった
インタビューも有り、生の声が聞けて良かった。
特筆すべきは、今回のミュージシャンである。Vol.3のメンバーに加えて超豪華な
ゲストが参加している。井上鑑さん、村上”ポンタ”秀一さん、松原正樹さん、
竹野昌邦さん、バックコーラスに伊集加代さん、山田洋子さん、菅井美和さん
そしてバイオリンに金原千恵子さん、矢野晴子さん、大林典代さん、岩戸有紀子さん、
藤家泉子さん、桑田穣さん(公式パンフレットによる)が加わり、それだけでも
価値がある。今までのコンサートも良かったのだが、今回の音の質と言うか深みは
とても素晴らしいものだった。
ここでそのメンバーでの演奏が始まり、ピンク・レディーのお二人が最初の着替えへ。
再登場のナンバーはVol.3とい同じく「I Want to Give My Everything」
「Strangers When We Kiss」「KISS IN THE DARK」のメドレーだった。
何度かMCが有り、「ウォンテッド」「愛・GIRI・GIRI」「カルメン’77」
と続く。次の「透明人間」ではVol.1と同じ様に途中でお二人が消えスクリーン上に
現われる。同時にキッズダンサー達が舞台に現われ透明人間の踊りを踊っていた。
歌が終るとお二人も再登場し、Vol.1の頃から約2年が過ぎ成長したキッズダンサー
達にインタビューを。
次は休憩前の最後の曲。お二人からも「流石にこの曲の後は(25分の)休憩をしなくちゃ」
「皆さんもその間にトイレへ行ったり、用事を済ませて
下さいね」とのお話の後で「カメレオン・アーミー」が始まる。今回もフルコーラス
だった。今回はシングルA面の曲はほとんどフルコーラスだったと思う。
そこで一旦、幕が降りる。
休憩時間中、観客の皆さんはトイレへ行ったり、ロビーでグッズを買うのに並んだり、
記念写真を撮ったりしていた。また、ロビーではVol.1からVol.3までに使用された
衣装の展示もされていた。
そして第2部の幕が上がる。
舞台上にはピンク・レディーのお二人とギターの平岡雄一郎さんの三人が椅子に座って
いた。Vol.2のクッキーコーナーである。「ポプラの季節」「花ふぶき」と続き
お二人からは「もう皆さん休憩から戻られましたか?」と声を掛けられる。
更に「思い出は涙と共に」「風の色は何色」「6月の子守歌」と続く。
MCでは、ケイちゃんが当時の好きだった先生が結婚したショックで
声が出なくなり、泣いてしまったのをミーちゃんがトイレで以前からの
約束通り殴ったのが痛かった事などの話も出たりした。そして舞台が少し
暗くなり、スクリーン上ではスター誕生での当時のお二人の姿が映され
その後に「部屋を出てください」がこのコーナー最後の歌になった。
バックのミュージシャンの方達が戻り、最初の曲は「うたかた」。
「Strangers When We Kiss」の日本語版である。
続いて、Vol.1から今までを通して歌っていないシングルA面曲が
残り2曲あり、その内の1曲は何故か抹消したらしい。
結果として、もう一方の曲「リメンバー」を歌われた。
衣装替えがあり、次の登場は「Dancing in the Halls of Love」
「Love Countdown」「マンデー・モナリザ・クラブ」とこれも
Vol.3と同じメドレーが続いた。
この後のMCでは所謂「お客さんいじり」のコーナーになり
今回はカレビカメラもあり、その都度に話しかけられた観客が
スクリーンに映し出されていた。
続いては「世界英雄史」「DO YOUR BEST」
もちろん、DO、YOUR、BESTの振りの練習も健在だった。
次の「ジパング」では途中で映像に切り替わる。
再登場では「サウスポー」で、その後は振りの練習かなと
思わせておいて「今回は練習は無し、しない方は置いていきます」と
始まったのは「渚のシンドバッド」。
続いて「波乗りパイレーツ」「ピンク・タイフーン」。
スタッフの紹介のMCも有った後、デビュー曲の「ペッパー警部」
そしてラストは「OH!」。
観客への丁寧なお辞儀をされ、幕が静かに下りていく。
最後まで手を振っていたお二人が印象的だった。
物凄く充実したコンサート内容だった事も有り
意外に泣いていた人は少なかった様に思う。
清清しい充足感たっぷりのグランドフィナーレだった。
徐々に喪失感も出てくるのかもしれないが
ここまで頑張って楽しませて頂いた未唯さん、増田惠子さんの
お二人には、心を込めてありがとうと言いたい。
当日の会場での写真