ミステリー  


推理小説。 探偵小説、サスペンス物、スパイ物、純然たる謎解き・・・他にも、ミステリーの範疇はSFに続いて広い分野
だと思います。 個人的にはレギュラー探偵の登場する「XXシリーズ」のようなものが好きですが、それだけではなく他にも
面白い物があれば、紹介していきたいと思っています。


[ミステリーとの出会い]
  
私が記憶する最初のミステリーとの出会いは小学校高学年の頃です。 その頃は月に一度、学研の科学と学習
「X年の科学」「X年の学習」(Xは学年です)を学校内で買っていました。その中で「学習」は付録に小説(中・短編)が
付いていて何時も楽しんでいました。 ある時に「復しゅうの血文字」というタイトルのものがあり、これがすごく面白かった。
実はコナン・ドイルの「緋色の研究」だったのです。シャーロック・ホームズ物の第1作ですね。
それで、その事を父に話したら、古本で「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」(創元推理文庫)を買ってきてくれました。
これがまた最後(だったかな?)の短編集なんですよ(笑)  でも、文庫本・それもミステリーの文庫の存在を初めて知り
近くの書店へ行って、同じ創元推理文庫のシャーロック・ホームズものを次々に買っては読みました。
シャーロック・ホームズものはそんなに出てない(中編、短編集をあわせて8,9冊くらい?)のが良かったのかもしれません
すぐに読み切ってしまって、別の作家に興味を移していきましたから。 後、父もミステリー好き(ハヤカワ・ミステリ・マガジン
や最初のエラリー・クイーンズ・ミステリー・マガジン[EQMM]等を買っていました)なのも影響しているんでしょうね。

緋色の研究 コナン・ドイル 創元推理文庫
ハヤカワミステリ文庫 他
やっぱり最初の印象が強烈でしたね。ホームズの推理とワトスンとの
コンビは後の探偵もの基本でしょうか? 他に好きな話は「赤髪連盟」
「踊る人形」「まだらの紐」が好きです。映像化も色々されたのですが
一番ホームズらしいと思うのはイギリスのBBCが制作して、日本では
NHKで放映されたものが良いです。
Yの悲劇 エラリー・クイーン
(バーナビー・ロス)
創元推理文庫
ハヤカワミステリ文庫 他
古典的名作ですね。本当はエラリー・クイーンではなくバーナビー・ロス
名義で発表されたものです。探偵役もドルリー・レーンと言う元俳優
です。ドルリーレーンのシリーズはX,Y,Zのそれぞれの悲劇と最後の
事件の4作のみです。できれば順番に全部読んでください。最後には
意外な結末が待っています。
えらりー。クイーンの作品は基本的に「謎解き」で、読者にはちゃんと
すべての手がかりが示されています。でも分からないんだよなあ。
答えが分かると、きっと「なるほど!」って思いますよ!
ローマ帽子の謎 エラリー・クイーン 創元推理文庫
ハヤカワミステリ文庫 他
エラリー・クイーンの処女作であり、「国名シリーズ」の最初の作品です。
探偵役はもちろん「エラリー・クイーン」国名シリーズをはじめとする長編
や幾つかの短編集など、パズルを楽しむように読めます。
ハヤカワミステリ文庫では、中期・後期の作品も翻訳されています。
アクロイド殺害事件
(アクロイド殺し)
アガサ・クリスティ 創元推理文庫
ハヤカワミステリ文庫 他
アガサ・クリスティの想像した名探偵エルキュール・ポアロ(またはポワロ)
が登場するのですが、ほとんど最後の方しか登場せずあまり目立ちません。
それも、この作品でしか使われていないであろう、あるトリックの影響でしょう。
本当に「反則!」と言われそうなトリックなので読み終わってから怒らないように。
オリエント急行の殺人
(オリエント急行殺人事件)
アガサ・クリスティ 創元推理文庫
ハヤカワミステリ文庫 他
これもポアロものの代表作の一つで、映画化されて有名ですね。
映画で初めてオリエント急行の豪華さを知りました。う〜ん一度は乗ってみあい
もんだなあ。 コンパートメントも良いなあ。 意外な犯人が・・・。結末も意外
でしたね。
ビッグ4
(謎のビッグフォア)
アガサ・クリスティ ハヤカワミステリ文庫
創元推理文庫 他
異色作です。あのポアロが秘密結社相手に推理力だけで戦うんです
おまけに変装までします。もうこれだけで見物です。
ルパン対ホームズ モーリス・ルブラン 新潮文庫
創元推理文庫 他
かのアルセーヌ・ルパン(もちろん一世!)とシャーロック・ホームズが対決する
のですが、やっぱりルパンが主人公なのでホームズはちょっと情けないです。
でも、こう言った対決ものや協力もの、オールスターものは好きだなあ
813 モーリス・ルブラン 新潮文庫 これもルパンものですが「謎解き」が面白いですね。数字だけのタイトルも
ミステリアスで好きです。
わらの女 カトリーヌ・アルレー 創元推理文庫 映画でも有名ですね。何度かTVドラマ化もされています。サスペンスものの
代表作の一つです。その雰囲気が良いですね。
黒後家蜘蛛の会
    
(1〜5)
アイザック・アシモフ 創元推理文庫 SFで有名なアシモフですが、ミステリー(と言うより知的な謎解き)においても
良い作品を多数発表しています。(SF作品でも「謎解き」が多いですが)
この短編集は謎解きの楽しさを充分に堪能させてくれます。
アシモフって本当に物知りなんですねえ。