京都散歩 

[京ことばについて]

京都の言葉は関西弁の中にあっても、独特の柔らかさを持つ物だと思います。今では話せる
人が少なくなってきました。お年寄り、老舗の店、舞妓さんたちの花柳界くらいでしょうか
普段の会話では、広い意味での関西弁に飲み込まれいるのではないかと思います。
一般のサラリーマンでは標準語を使う事もあるでしょうし、ますます本来の京ことばが聞けなく
なってしまいます。そこで、このページでは京ことば(京都弁などとは言いたくありません)を
少しずつ紹介していければと思っています。
「京都語辞典」を参考に聞いた事が有る言葉をピックアップしました。

言 葉 意 味 補 足
上る(あがる) 北へ行く 京都の町は市街地はほぼ碁盤の目の様になっており、座標として東西の通りと南北の通りが判り、そこから東西南北のどちらへ行けばが判れば、その場所が何処か説明できる。従って、タクシーで行き先を告げる場合にも便利だし、郵便の住所でも町名を書くより判り易い場合がある。
下る(さがる) 南へ行く
東入る(ひがしいる) 東へ行く
西入る(にしいる) 西へ行く
あらへん 無い
あんじょう 良く、上手く
いけず 意地悪
いらち 落着きの無い人
うらんちょ 裏の町
おおきに @たいへん、たいそう
Aありがとう
おうじょうする 困る、閉口する
おいやす いらっしゃる
おかけやしとくれやす お掛けくださいませ
おいでやす
おこしやす
いらっしゃいませ 「おこしやす」の方が丁寧
おぶ お茶 「ぶぶ」とも言う
おやかまっさんどした お邪魔しました(辞去の挨拶)
かってくる 借りてくる
かまへん 構わない
ぐじ 甘鯛
こうてくる 買ってくる



(この内容は、株式会社東京堂出版 「京都語辞典」井之口有一・堀井令以知 共編 を参考にさせていただきました)